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神奈川県 N様のクチコミ

昨年の旅のご報告が随分遅くなってしまいましたが、写真の整理をしながら、改めてリグーリアの美しい海岸やトスカーナの歴史ある街々の風景に見入っています。今回もお蔭様で、団体ツアーではなかなか行けない、沢山の魅力ある街々をゆっくり訪ねることが出来ました。折角遠くまで出かけるのだから一気に沢山の場所を早回りで観光するという考え方もあるかもしれませんが、少しずつ丁寧に街を歩いて街の雰囲気を感じながら旅をしたい私たちにとっては、このようにオーダーメード旅行を組んで下さり、私たちが知らない素敵な街までご提案下さるラーナツアーズ様は本当に頼りになる存在です。ネットで様々な手配が個人でもできてしまう時代ではありますが、行程の組み方、移動の専用車手配やホテル選び・予約の確かさ、安心感などはやはり専門の旅行会社様にかなうものはないように思います。益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。以下、少し長くなりますが旅のご報告です。

  ローマ乗継でジェノヴァに向かう飛行機からは、満月に光る海と海岸線の夜景が美しく、旅の最初からワクワクしました。翌日は、展望台からジェノヴァの街を一望した後、赤の宮殿、白の宮殿、トゥルシ宮、フェッラーリ広場、ジェズ教会、サン・ロレンツォ教会、旧港のガレー船というルートで歩きました。豪奢な貴族の大邸宅群、明るい雰囲気の広場や旧港、入り組んだ道の中にたたずむ古い教会とさまざまな風景が入り混じっていて、半日の観光なのに沢山の写真を撮ってしまいました。夕方には、お手配頂いた専用車でサンタマルゲリータ・リグレ到着。目の前が海のホテルで、お部屋も広く大変快適に過ごせました。

 3日目はややお天気が心配でしたが、サンタマルゲリータ・リグレ駅を10時頃に出発して、チンクエテッレの中の二つの街、ヴェルナッツァとリオマッジョーレへ。ヴェルナッツァでは海に迫る山あいの小さな土地に立ち並ぶカラフルな家と冬の静かな海に魅せられて、街中の階段道を行ったり来たり。冬でも汗ばみそうな起伏のあるトレッキングルートを半袖姿で縦走している方々も多く見かけました。リオマッジョーレでは、観光案内所おすすめの「パノラミカなルート」から豪快な海の風景を楽しんで帰途につきました。自分たちだけでローカル線に乗って街を巡るのは初めてで少し不安でしたが、中村様がイタリア国鉄のサイトなど色々教えてくださったおかげで無事に移動できました。切符売場はチンクエテッレのすべての駅にあるわけではなく、ヴェルナッツァやマナローラのように自動券売機のみのところもありましたが、そこでは観光案内所で切符が買えるようでした。

4日目は残念ながら雨、バスでポルトフィーノに出かけ、その後はサンタマルゲリータ・リグレの街を散策して、ホテルでのんびり一休み。

翌日は快晴、専用車のドライバーさんも「晴れたね! 良かったね!」と満面の笑顔で迎えに来てくださいました。イタリアの高速道路は130キロくらいまではOKらしく、凄いスピードでラスペツィアへ。移動途中に寄って頂いたポルトヴェーネレは、遠くに山が望める美しい港で、夏のシーズンにここから船でチンクエテッレを訪ねるというのは、中村様の仰る通りとても素敵だと思います。もう一度訪ねてみたい街の一つです。港の先端の教会や要塞付近からの眺めは素晴らしく、イタリア人も「ベリッシモ!」と叫んでいました。ドライバーさんも、お勧めレストランや撮影スポットを教えてくださり、大変親切な方でした。

ラスペツィア到着後は、荷物をホテルにおいて再びローカル線に乗って今度はチンクエテッレのもう一つの街マナローラへ。夕日に映えるマナローラの街を思う存分に眺め、高台の教会の傍のカフェで陽が沈むのを待ちました。空の色が柔らかなピンクから紫へと刻々と変わり、暗くなり始めた頃に、畑一帯に飾られたプレセピオに一斉に灯りが着いた時は、皆、思わず歓声をあげていました。元鉄道員だった方が毎年少しずつ創っていったプレセピオはかなりの数で、沢山の可愛い羊たちや天使がマリア様やイエス様を囲んでいます。この光のプレセピオを巡るナイトトレッキング大会も開催されているようです。ラスペツィアまでは電車で10分程度で戻れ、ホテルも駅のすぐ傍なので夜でも安心でした。質素ですが、朝ご飯も美味しく、旅の経由地として一泊するには十分なホテルでした。

翌日はピサを観光してからフィレンツェへ。専用車をお願いしての移動は、時間も効率的に使えて本当に助かります。ピサも快晴で、斜塔から冬の澄んだ空気の中での眺めを楽しみました。洗礼堂前の広場も最高に美しかったです。日本からの団体ツアーのお客様もいらっしゃいましたが「少し早く着いたので観光時間を15分から20分に伸ばします」と添乗員さんが連絡されていました。こんなに美しいところに遥々来たのに勿体ないことです。

 フィレンツェのホテルロロロージョは観光に大変便利な場所にあり、お部屋も落ち着いた雰囲気で、サンタマリアノヴェッラ教会を眺めながら美味しい朝ご飯を頂き、とても気持ちよく滞在できました。

まずはホテルでタクシーを頼んでサンミニアート・アルモンテ教会まで連れていってもらい、そこからミケランジェロ広場を経てアルノ川沿いへ降りました。道は一部凍りつき、冬のフィレンツェの半端ではない寒さに震えあがりましたが、終始、街全体の風景を眺められる散策路でした。その後はピッティ宮、ボーボリ庭園へ。その広さと見るものの多さに圧倒されるばかりです。夜は、名物のTボーンステーキ。旅に出る前は二人で1キロもの肉を食べるのは無理、と躊躇していましたが、思い切って挑戦してみると、脂が少なくさっぱり、かつ、ふかふかの肉厚ステーキなので、結局全部食べてしまいました。中村様がお勧めされる理由がよくわかりました。トスカーナ名物の豆料理も、日本の大福豆のような豆を煮たもので食べやすかったです。

 フィレンツェ2日目は、ジョットの鐘楼へ。414段の階段に息も絶え絶えになりながらも、朝靄に霞むサンタクローチェ教会、圧巻のドゥオモなど最高の眺めにたどり着けて良かったです。その後はメディチ家礼拝堂やサン・ロレンツォ教会へ。夜は現代的なオペラ劇場で、古典的な演出の「ナブッコ」を鑑賞することができて良かったです。ソロ歌手よりも大きな拍手を貰っていた合唱は素晴らしいものでしたし、歌い手の配置などにかなり気を遣っていて、舞台が1枚の絵のように美しく作られていました。

 最終日は、中村様がつくられたトスカーナの素晴らしいツアー。モンテキエッロ、ピエンツァ、サンクイリコドルチャ、モンタルチーノという表情の違う4つの美しいトスカーナの街を存分に回れて最高でした。以前に団体ツアーでピエンツァを訪れたときは「近くにモンテキエッロという素敵な街があるんですけどね~。ほら、遠くにみえますよね。」という添乗員さんの説明を聞いて街を「車窓から遠望」するのみで「行ってみたいのに~」という残念さを抱えて帰るしかなく、また、今一つトスカーナの丘陵地帯の美しさを実感できないままでいました。でも、今回は、冬であってもその柔らかな光の中で、丘の上にたたずむ教会や糸杉の美しい道、昔にタイムスリップしたような雰囲気の可愛らしい街々など、いかにもトスカーナらしい風景にたくさん出会うことができました。ぜひ、違う季節にまた行ってみたいですし、同じ行程でももう一度行ってみたいと思うくらい良かったです。クリスマス休暇の時期に重なり、中村様にお手配をお願いする中で色々とご迷惑をおかけしてしまいましたが、本当にありがとうございました。翌日は濃霧のフィレンツェ空港でしたが、飛行機は予定通り飛び立ち、無事帰着しました。

中村様のお蔭で、一生の宝として残るような素敵なイタリアの旅を重ねることができて本当に感謝しております。どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。