イタリア旅行のご相談はこちらから


LINEを通じてイタリア旅行に関するご質問、ご相談を承ります。
お気軽にお友だちに追加してください。

友だち追加

神奈川県 N様のクチコミ

ラーナツアーズ
中村俊哉様

こんにちは。

昨年12月のナポリ、アマルフィの旅では大変お世話になりました。中村様にお手配頂いた今回の旅行は、前半のナポリでは、クリスマスの時期の大変な賑わいと熱気に圧倒され、後半は冬のアマルフィの静かな美しさに魅了される旅でした。

以前にも一度ツァー旅行で訪れたことはあるのですが、ナポリは自分で歩いて街を見ることはほとんどできず、アマルフィの街々も滞在時間30分位でしたので、今回は、思う存分街歩きができて、中村様にお願いして本当に良かった、と満足感一杯で帰国しました。

 
夜、ナポリ空港からは、専用車をお願いしていたので安心してホテルに向かうことができました。通りはクリスマスのイルミネーションで美しかったです。翌日はヴォメロの丘にケーブルカーで上り、サンテルモ城とサンマルティーノ修道院へ。ヴェスヴィオ山とナポリの街を一望するサンテルモ城からの眺めは、切符売場の方が「ナポリのベスト・ビュー」と自慢する通りのものでした。サンマルティーノ修道院も、美術館、教会、大回廊と見るべきものが沢山。昼過ぎまで、ゆっくりと過ごしました。

ホテルで一休みの後、夜は、サンカルロ劇場でオペラ「カルメン」鑑賞、主役級の歌手は勿論のこと、子どもたちの合唱やバレエも素晴らしく、本場もののオペラの「格」を感じさせられた一夜でした。終演は10時過ぎでしたので、やはり専用車をお願いしておいてよかったです。あの大混雑から抜け出てタクシーをみつけるのは大変だったと思います。

次の日は、市民公園、プレビシート広場へと散歩し、ヌォーヴォ城の前からドゥオーモまでタクシーで移動。タクシーは何回か乗りましたが、料金表も掲示され、メーターも動いていて問題はなかったです。サンタルチア港のホテル近くのタクシー乗り場だけは「ポンペイ行こうぜ」みたいな声をかけてくる怪しげな運転手がいました。

この日はドゥオーモを起点にスパッカナポリの半分くらいを歩きましたが、ドゥオーモを始めサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会などの教会群の立派さにびっくり。教会のみならず、修道院地下の古代都市の遺構も見ていたらあっという間に時間が経ってしまいました。プレセピオ(クリスマス飾りの人形)のお店が立ち並ぶサン・グレゴリオ・アルメーノ通りは人混みでラッシュ状態。ようやくたどりついたサン・ドメニコ広場のピッツェリアで、お昼は水牛のモッツァレラとレモンの美味しいピザを頂きました。午後は日曜日で教会は閉まっているので、ジェズ・ヌオヴォ広場からタクシーで、もう一度サンテルモ城へ。前日は少し霞んでいたナポリの風景を午後の光線でもう少しクリアに見ることができました。
ナポリ滞在最終日は、ダンテ広場までタクシーに乗り、アルバ門から再びスパッカナポリへ。ベッリーニ広場からガエターノ広場、そしてこの日はラッシュ状態ではなかったサン・グレゴリオ・アルメーノ通りでプレセピオのお店を覗きながら、サンセヴェーロ礼拝堂、サンタ・キアラ教会修道院、と回りました。サンセヴェーロ礼拝堂の彫刻、マヨルカ焼きのタイルが美しい修道院の回廊など見るべきものが溢れるスパッカナポリへの興味は尽きませんでした。まだまだ歩き足りない感じです。途中で、観光客らしい人が「五つ星のプレセピオ見ていくといいよ!」と教えてくれ、サン・ヴィターレ・サンタ・マルタ教会(ジェズ・ヌオヴォ教会の近く)で、大変豪華なプレセピオの展覧会を見ました。ナポリの伝統芸術の継承のために、現代のプレセピオづくりの職人さんたちが2002年から毎年クリスマスの時期に開催しているとのことでした。ナポリのプレセピオは、生活している人々の姿が生き生きと描かれていて面白いです。八百屋さん、魚屋さん、ピザ職人、洗濯物を干すのに忙しいマンマ、お使いの途中で籠の中のワインをラッパ飲みしてしまっているマンマ、と皆が日々働く姿の中で、ひっそりと静かにイエス様の誕生が描かれています。

午後は、中村様おススメのカフェ・ガンブリヌスで、ナポリのお菓子ババとコーヒーで一息つきながら、ヌォーヴォ城、王宮を見てホテルを戻りました。ホテル・エクセルシオールのお部屋からは毎日朝焼け、夕焼けのヴェスヴィオ山とサンタルチア港を眺め、充実のナポリ3日間でした。

 翌日は、専用車でエルコラーノを経て、ラヴェッロへ。エルコラーノ遺跡は小規模ながら壁画やタイルなどはポンペイよりも一段と鮮やかで、見るべきものが凝縮されている感じです。そして、ナポリの喧騒を離れ、ヴィラ・チンブローネから臨む海とレモン畑、ヴィラ・ルーフォロの美しい回廊、夕暮れの空に映える月とサン・フランチェスコの像、とラヴェッロは静けさに包まれた美しい街でした。夕食は、ホテル「ヴィラ・マリア」の方が教えてくださったお肉屋さん直営「クンパ・デ・コジモ」で、モッツアレラチーズとトマト、塩と胡椒だけで味付けしたシンプルなビーフステーキ、サラダ、自家製ワインを頂きました。美味しかったです。お店の前には丸々と太った猫たちがどかっと座っていて、犬の方が恐ろし気に壁に身をすり寄せて、猫を避けて歩いていました。

翌朝はバスでアマルフィへ。まずは、迷路のような階段道を上がってアマルフィを一望できる市民墓地へ。階段は「300段」と地元の方は仰ってましたが、なかなか大変。(お墓参りのためのエレベータを建設中のようでしたが、いつ完成するのか・・) 「頑張って!ベストビューだからね!」と励まされながら上がりました。苦労する甲斐はある眺めです。月の修道院側に降りて街に戻り、ドゥオーモ見学。天国の回廊も人が少なく、静かで良かったです。海岸では12月だというのに海水浴をしている方もいました。お天気は確かに良く、暖かいですが・・。午後はなかなか来ないバス(始発なのに・・でも来てくれてよかった!)を待って、ラヴェッロに戻り、ホテルで一休み、夕方はワーグナー通りやドゥオーモへ。焼き物の可愛いロバの人形などを買ったりして過ごしました。車が入れない上、坂道と階段ばかりのラヴェッロの街では、荷物運びに昔はロバが活躍していたのでしょうね。

翌日、旅は既に7日目に入り、ラヴェッロから専用車でコンカ・ディ・マリーニ、エメラルドの洞窟、ポジターノを経てソレントへ。コンカ・ディ・マリーニの教会、断崖絶碧の海岸の合間に広がる集落、いかにもアマルフィ、という風景でした。

ポジターノはカラフルな家が積み木のように重なる街を海岸から見上げたり、坂道を上って見下ろしたり、ここも足が鍛えられる観光でしたが楽しかったです。中村様が予約してくださったポジターノのレストラン「カプリッチ」は開放感あふれる素敵なお店で、海岸のテラス席で、生ハムと野菜、それから魚のグリルを美味しく頂きました。ワインはどこのお店も美味しく、グラスワインも並々と注いでくださって、嬉しい限りです。渋谷ヒカリエの「カプリッチ」がここの海外支店だったことも初めて知りました。

そして、ソレントの中村様おススメのホテル「ミネルヴェッタ」、ここは本当に素晴らしいです。ホテルのお部屋そのものがソレントの展望台のような感じで、ソレント到着後、部屋のソファに座ったまま海を眺めて2時間近く、ボーっと過ごしてしまいました。旅に出ると色々な場所を見たくてつい忙しなく動いてしまう私たちですが、ここでは全く違う過ごし方になりました。調度品もこだわりのもので、ホテルの中も面白いものが沢山あります。夜11時過ぎには街中の教会から聖夜の鐘が鳴り響き、街の各所で花火が次々と上がり、それをお部屋から眺めて過ごせるという、驚きと感動のクリスマス・イブでした。

 翌日はクリスマスで休日。ソレントの街も本当に静かでした。道路の電光掲示板も「クリスマスで警察もお休みだから、交通事故を起こさないでね」と実におおらか。大聖堂から市民公園、サン・フランチェスコ教会、そしてタッソー広場へとのんびり歩いて過ごしました。旅行中のお天気はすべて晴れ、澄んだ空気の中での南イタリア旅行でした。

最初はプロチダ島やカプリ島に行くことも計画していましたが、準備を進めるうちにナポリも見どころ一杯だし、カプリ島にも泊まってみたいし、プロチダ島だけでなくイスキア島にも行ってみたいし、やはり、島への旅行はまた別に考えよう、ということになりました。「イル・ポスティーノ」の風景は、またいつかの楽しみに、です。

南イタリアに嵌ってしまった感があり、また行きたいのですが、次回は、フィレンツェ、そして可能ならラヴェンナ、ジェノバ、チンクエテッレ方面に行ってみたいと考えています。フィレンツェとトスカーナは、以前、比較的自由行動の多いツアーで行ったことがありますが、フィレンツェは一日だけでしたので、何日か滞在したいです。街全体が美術館のような美しい街、という印象が残っています。中村様はあの素敵な街に住んでいらしたことがあるのですね。ドゥオーモも、復活祭前の修学旅行シーズンだったので、イタリアの高校生に揉みくちゃにされながら昇り、「冷静と情熱のあいだ」の感動的なシーンを思い出すような余裕もなく、やんちゃな高校生を叱りつけるコワーいイタリアの女性の先生の迫力に圧倒されて降りてきました。

シエナ、アレッツォ、サン・ジミニャーノ、ルッカなどは比較的ゆっくり見ているのですが、ピエンツァはもう一度行きたいと思っています。それから、ピサに行ったことがありません。ラーナツアーズ様のホームページの写真のポルトフィーノも美しいですね。チンクエテッレは電車を使って行くようですが、自分たちだけで行けるのかなぁと不安もあり、とりあえず、もう少し調べてから、またご相談に上がらせて頂ければ幸いです。全部を回るのは無理かもしれないとも思います。帰ってきたばかりなのに、もう次を考えている私たちです。どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。